ヒヨドリとムクドリ

毎年、冬から春にかけてわが家の庭に色々な野鳥が来ます。
庭にやってくる野鳥には、
胸にネクタイのような模様があるシジュウカラや、
茶褐色の体に白いほっぺのヤマガラ、
美しい抹茶色のメジロ、
ホーは吸う息、ホケキョは吐く息のウグイス、
ときどきピョコンとおじぎをして尾をふるわせる、ジョウビタキ、
よく観察していると、10種類くらいの鳥を見ることができます。
シジュウカラ
ヤマガラ
メジロ
ウグイス
ジョウビタキ
ヤマボウシの枝の中に
ジョウビタキの巣を発見しました。
センダンの種
毎年、西区スタンドの道路前にはセンダンの種がまき散らしてあります。
いったい誰が??
果肉を取り除くと,
空気のぬけたラグビーボールのような楕円形をした核があります。
とても硬い核で,ナイフをあてて上から金槌でたたき,割ってみました。
中には細長い種子が3~4個入っていました。
核は果実が動物に食べられた際に,
種子まで消化されてしまうのを防ぐ役目をします。
種子が消化されなければ,種子は糞にまじって排泄され,
結果,種子がひろく散布されることになります。
動けない植物たちは、木の実を鳥などの動物に食べてもらうことで、
新しい命を遠くへ運んでもらう生存戦略を持っています。
核【内果皮(子房の内側の皮)が木質化して核となり、中に種子を含む】
センダンの花
センダンの実を食べるヒヨドリ
センダンの実を食べるムクドリ
鳥たちは木の枝から枝をせわしなく飛び回り、
黄色く熟したセンダンの実を食べていました。
実の大きさは人間でたとえると巨大おむすびサイズくらいですが、
鳥たちはまるごと飲み込んでしまいます。
果肉は体内で消化されますが、
硬いタネは消化されずにフンとともに排出されます。
ヒヨドリは
スズメ目ヒヨドリ科に属する鳥です。
体長は27センチほどです。
カナブンを捕まえたのかな。
硬いのにたべるのです。
ヒヨドリは花の蜜を食べる習性があります。
これはムクドリに比べて、
ヒヨドリが甘いものを好む傾向にあるからです。
ムクドリはスズメ目ムクドリ科に属する鳥です。
体長は24センチほどです。
鳴き声は典型的な「ピーチクハーチク」です。
「ピピッ、チチチチ、ピーッ、チチッ」みたいな小言のように鳴きます。
○ムクドリが電線に止まっている理由
⒈ ねぐらを探している
⒉ 情報交換している
○感電しない理由
しっかり一本の電線に両足をつけて
電位差を生じさせないようにしているから。
ムクドリとヒヨドリを見分けるポイントは、
なんといっても色と群れ。
クチバシと足の色が黄色ければムクドリです。
それ以外の色だと、ヒヨドリか別の鳥になります。
また大群で空を飛んでいたり、電線に留まっているのもムクドリということになります。
歩き方にも違いがあり、
基本的に地面で採餌することが多いムクドリは
普通に歩くウォーキング、
樹上での生活が多いヒヨドリは
ピョンピョンと跳ねるホッピングがほとんどです。
また、ムクドリの足はオレンジ色なので歩いている時に非常に目立ちます。
ヒヨドリ・ムクドリの平均寿命は
5~7年くらいだと言われています。
しかし20年生きるものもいるなんて話もあります…
20年生きるやつがいるのに
なんで平均すると5年ちょいになっちゃうのでしょうか。
ここは自然界の大変さが大きく関わっていて、
そもそも長生きできるものがあまりいないんです。
しかも孵化してから
一年生き延びられるものが少ないという環境のため
平均寿命は下がっていくばかりなんです。
昔は作物に付く悪い虫を食べる益鳥として
人間と共生していたヒヨドリとムクドリですが、
人間の文化の発展で勝手に行き場を奪われ
害鳥として対処されてしまうのは
なんだか可哀そうですよね…