僕たち

なぜ? 今年は暖冬なの?

北極圏に寒気滞留が見られた

今冬の暖冬の原因の一つが、北極圏に寒気が滞留する「正の北極振動」とよばれる大気の変動現象です。
北極圏の気圧が低く、日本付近を含む北半球の中緯度帯の気圧が高いと
寒気が南下しにくく、暖冬になりやすい。

偏西風も本州付近で平年よりも北側で吹き、シベリアからの寒気を阻んでいます。
このため雪を降らせる西高東低の冬型の気圧配置が続かず、
広い範囲で冬にしては暖かい日が多くなっています。

1⃣北極振動とは

北極振動(ほっきょくしんどう、英語:Arctic Oscillation:AO)とは、北極と北半球中緯度地域の気圧が相反して変動する現象のことである。

テレコネクション(大気振動)の一種で、気温や上空のジェット気流流路等にも変化をもたらす。

冬季にこの振動の幅が大きくなると、北半球の高緯度・中緯度地域で寒波やそれに伴う大雪、異常高温が起きる。

北極振動指数が負を示した2006年冬(前年2005年12月~同年2月)は日本でも寒冬となり、
日本海側に記録的豪雪をもたらした平成18年豪雪の原因になったとされています。

北極振動による天候の変化は、
アラスカ、カナダ、アメリカ本土中部・北部、ヨーロッパ、ロシア、
アリューシャン列島付近に大きな影響力をもっており、
特にイギリスや北欧諸国では非常に相関性が高い。

日本を含めた東南アジア北部にも影響は及んでいるが、影響範囲の辺縁に当たるため、
エルニーニョなどの影響力が強く、
結果的に現れる天候は、複雑なパターンとなります

2005年12月の日本の寒冬においても、北極振動の値自体はそれほど大きくないため、
他の要因によるところが大きいとされています。

2⃣エルニーニョ現象とは

平成24年~25年の冬は、日本で暖冬になりやすいとされるエルニーニョ現象が起こっていた可能性が指摘されています。

しかし、日本で暖冬になりやすいとされるエルニーニョ現象が起こっていたにも関わらず寒冬になりました。

これも北極振動が負にはたらいていたことが、ひとつの要因とみられています。

  • 現象のまとめ

エルニーニョ現象・・・南米ペルー沖の海面水温が平年より高い状態
ラニーニャ現象・・・南米ペルー沖の海面水温が平年より低い状態

  • 日本への影響まとめ

エルニーニョ現象・・・【冷夏】【暖冬】
ラニーニャ現象・・・【暑夏】【寒冬】

3⃣偏西風の蛇行とは

平成17年12月、偏西風の蛇行が大きく天候に影響を与えました。

今冬の記録的な高温、小雪が観光やレジャーのほか、雪解け水が少なくなり春の農作物に影響する恐れもあります。

今冬の暖冬による影響はどのようなものが考えられるのでしょうか。
たとえば、野菜においては、

  • 生育の前進化 
    露地野菜ではブロッコリー、キャベツ、白菜、ホウレンソウなどが挙げられます。
  • 生育不良
    ニラなどの葉野菜類は、充実した生育が望めないまま収穫となるため、軟弱な株を収穫することになります。
  • 病害被害
    イチゴは、うどんこ病アブラムシ等の害虫
    ネギは、早い段階で着色してしまうため黒斑病やべと病にかかり安くなります。

天候の変化は、
農業・林業・水産業・水環境・水資源・自然生態系・自然災害・沿岸域・健康・産業・
経済活動・国民生活・都市生活など私たちの生活に密接に関係しています。