暖房のはじまりと代表的な暖房機の変遷

日本における暖房には、古くから”いろりや火鉢・あんかやこたつ”などが
使われていました。
明治以降には石炭ストーブや薪ストーブが生活の主流を担っていたのです。

大正から昭和にかけては
石油やガスを燃料とするストーブが、国内で生産されるようになりましたが、
依然として火鉢やこたつなどの個別暖房を使用する家庭が多い時代でした。
それは気密性が低く隙間風の多い家の構造に起因していたと言えます。

石油ストーブ、ガスストーブ、
電気ストーブ、暖炉などがようやく
庶民に普及しだしたのは昭和全盛期(1960年代~)です。

1978(昭和53)年より石油ファンヒーターが市場に出回り始め、
1980年ごろには約100万台程度流通していました。
その後、ガスファンヒーターも1980(昭和55)年に商品化されました。
暖房の進化は、日本住宅の気密化・断熱化の進展に密接に関わっています。

一方で、風呂の追いだきと給湯が
一体となった全自動給湯付きふろがまが家庭に普及したのに伴い、
この機能を有し、更に暖房機能を付加した給湯暖房機が誕生しました。

これが住宅の気密化・断熱化の進展と相まって、
家庭における床暖房を始めとする
セントラルヒーティングシステムの普及に大きく寄与したのです。

現在家庭内のエネルギー需要の
半分以上を給湯と暖房が占めるようになり、
省エネルギー化が地球温暖化対策においても重要と
認識されつつあります。

 
 

石油ストーブは
1960年代~現在に至るまで家庭用の暖房手段として長く愛されてきました。

寒いなら火をつければいい。
ストーブの上でおしゃれな絵になるやかんが、懐かしさと新しいライフスタイルを演出してくれます。

この冬、あたたかさもデザインも本格派にお勧めです。